連載 私のターニングポイント・第64回
選手の成長と人生に向き合う
高山 晃司
1
1相澤病院
pp.721
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590060721
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私が理学療法士として働き始めて10年が経ちました.1年目からスポーツ分野に携わり,ケガをしたアスリートへの理学療法から大会や合宿に帯同してのコンディショニングサポートなど,スポーツ尽くしの10年を過ごしてきました.
ジュニアからトップアスリートまで幅広くサポートしてきましたが,とりわけ小学生・中学生・高校生のジュニアアスリートとのかかわりを通して,理学療法士として大切にしていきたいことを学びました.それは「ケガからの復帰やパフォーマンスの向上だけでなく,その選手の自己成長や将来にもかかわっている」ということです.そうはっきりと考えるようになったきっかけは,私が担当してきた選手のなかから理学療法士になりたいと養成校に通うようになり,そのうちの一人が職場の同僚として一緒に働くようになったことです.自分がかかわったことをきっかけに同じ道を志してもらえたことは,スポーツに復帰してくれたことと同じくらい嬉しく感じたことを覚えています.
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