連載 理学療法士のキャリアデザイン—多様な可能性と挑戦・第3回
理学療法士×女性のキャリアデザイン—キャリア形成を意識しながら学び続ける
新藤 愛
1
1つくば国際大学
pp.362
発行日 2025年3月15日
Published Date 2025/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590030362
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女性は妊娠・出産などのライフステージの変化に応じて,自身に適した働き方やキャリア形成を事前に考慮する必要があります.理学療法士という職種は,身体的・精神的に負荷のかかる仕事です.体調不良などの変化に柔軟に対応できる職場環境が整っているか,自己実現をめざせる状況かを真剣に考えておくべきです.
私の場合,理学療法士になった20代前半は,目の前の患者さんやその家族のことで手一杯で,自分の将来について計画する余裕はありませんでした.20代前半は健康と体力が自慢だった私も,部署異動による環境の変化で体調を崩しました.上司や周りの献身的サポートを受けながら,部署異動や休息をとりましたが,一度失った心身の健康をとり戻すのは容易ではありませんでした.
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