増刊号 臨床ですぐ役立つ! 診療ガイドライン・手引き・指針のポイント解説
耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域
6.顔面神経麻痺
ベル麻痺,ハント症候群
西原 江里子
1
,
山田 啓之
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
ベル麻痺
,
ハント症候群
,
ステロイド
,
抗ウイルス薬
,
顔面神経減荷術
Keyword:
ベル麻痺
,
ハント症候群
,
ステロイド
,
抗ウイルス薬
,
顔面神経減荷術
pp.75-77
発行日 2025年4月30日
Published Date 2025/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970050075
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POINT
◆末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺,ハント症候群,外傷性麻痺)について新たにガイドラインが発行され,Clinical Questionに対してシステマティックレビューが行われている。
◆重症例(完全麻痺)を「柳原スコア10点以下」と定義した。また治癒の判定基準は「発症後1年以降に評価されたもので,柳原法で38点以上に回復し,中等度以上の病的共同運動が残存しない症例」と変更になった。
◆ベル麻痺と診断される症例には疱疹を伴わない無疱疹性帯状疱疹(ZSH)が混在する。ZSHが疑われる症例ではハント症候群に準じた抗ウイルス薬の投与を考慮する。
◆ステロイド鼓室内投与が中等症及び重症例への治療として記載された。

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