書評
重度四肢外傷 ケースで学ぶ実践ハンドブック—現場で役立つマスターガイド
最上 敦彦
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院・整形外科
pp.84
発行日 2026年1月25日
Published Date 2026/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330610010084
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私と「整形外傷」の真の出会いは,今から25年前(2000年)に宮崎のフェニックス・シーガイアで開催された「救急整形外傷シンポジウム(EOTS)」でした.フェニックスでゴルフがしたくて,主題の開放骨折に合わせて,赴任したばかりの現病院のそれまでの治療成績をまとめて報告しました.当時,開放骨折といえば,救急外来で局所麻酔下に洗浄・デブリして,あとは直達牽引で逃げて,2週後くらいまでを目安に骨接合にいくといった,かなりアバウトな治療が当たり前でした.そんな私でしたが,本会におけるGustilo先生の特別講演で開放骨折に対する即時内固定の実践理論というものを恥ずかしながら初めて知り,そしてそこに集う日本を代表する整形外傷医同士の濃密な議論に衝撃を受けました.これ以降,真剣に学問として「整形外傷」に取り組むようになりました.
その後,縁あってこのEOTSを11年後(2011年)に代表世話人として開催したころから,関連学会や各種セミナーに積極的に参加する若手ドクターを目にするようになりました.とりわけ「重度四肢外傷」の初期治療に着目して,自主的にセミナーを開催するようになったのが,本書を編集したJ-SWATのメンバーたちでした.彼らも私と同じく「整形外傷」に魅せられ,同じ思いを抱く仲間と一致団結して,それ以降各方面で活躍されてきました.

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