書評
重度四肢外傷 ケースで学ぶ実践ハンドブック—現場で役立つマスターガイド
前川 尚宜
1
1奈良県立医科大学・救急医学
pp.201
発行日 2026年2月25日
Published Date 2026/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330610020201
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いざ,重度四肢外傷の患者さんが目の前に現れたとき,あなたは自信を持って対応できますか? 外傷の最前線に立つのは,後期研修医や人工関節などの他領域を専門とする先生であることが少なくないかと思います.重度四肢外傷の初期治療という重要な治療を,自信を持って進めることができるでしょうか? 残念ながら,「はい」と即答できる先生は少ないのが現状でしょう.
かつて,ベテラン医師たちも明確な教科書がないまま重度四肢外傷の治療について試行錯誤を繰り返してきました.そんな中,土田芳彦先生が立ち上げたJSETS(日本重度四肢外傷シンポジウム)などでの議論を経て,重度四肢外傷の治療が多くの先生方に広まり,現在の日本では重度四肢外傷の治療は標準化されつつあります.またその中で治療戦略を共有し適切な初期治療を行い,必要であれば専門家に任せるという治療戦略があるということも明確になってきました.しかしその標準的治療に関する知識は,“本当に必要な人々の手元に届いているでしょうか?”

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