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特集 創外固定を上手に使いこなす
—創外固定が特に有用な治療法(下肢)③—Charcot関節症に関連した下肢骨折治療におけるリング型創外固定の臨床応用と有用性
Clinical Application and Efficacy of Circular External Fixation for Lower Limb Fractures Associated with Charcot Arthropathy
岡田 祥明
1
Yasuaki OKADA
1
1産業医科大学病院外傷再建センター
1Trauma Reconstruction Center, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
Charcot関節症
,
Charcot arthropathy
,
リング型創外固定
,
circular external fixation
,
下肢骨折
,
lower limb fractures
Keyword:
Charcot関節症
,
Charcot arthropathy
,
リング型創外固定
,
circular external fixation
,
下肢骨折
,
lower limb fractures
pp.335-340
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600040335
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Charcot関節症は末梢神経障害を背景とした破壊性の関節疾患であり,外傷を契機に関節不安定性や変形を生じる疾患である.近年,糖尿病性神経障害に起因する症例が増加しており,通常の骨折治療を施した症例が,実際にはCharcot関節症に関連する骨折であったことに気づくケースも見受けられる.Charcot関節症関連骨折の治療においては,強固な固定とアライメントの維持が重要であり,その進行を防ぐことが整形外科医にとって重要な課題となっている.診断の第一歩として,本疾患を疑うことが非常に重要である.さらに,リング型創外固定を用いることで,最小侵襲でありながら,強固な固定とアライメントの維持,早期荷重が可能となり,Charcot関節症に関連する骨折治療に非常に適している.本稿では,Charcot関節症の基礎知識を確認し,症例を通じてCharcot関節症関連骨折に対するリング型創外固定の臨床応用とその有用性を示す.

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