Japanese
English
特集 創外固定を上手に使いこなす
—創外固定の基本②—外傷における一時的創外固定—最終固定への戦略も含めて
Temporary External Fixation in Orthopedic Trauma: Tips and Pitfalls
前川 尚宜
1
Naoki MAEGAWA
1
1奈良県立医科大学救急医学教室・整形外科学教室
1Department of Emergency and Critical Care Medicine, Department of Orthopaedic Surgery, Nara Medial University
キーワード:
damage control orthopedics
,
DCO
,
モジュラー型創外固定器
,
modular external fixator
,
重度四肢外傷
,
severe extremity trauma
Keyword:
damage control orthopedics
,
DCO
,
モジュラー型創外固定器
,
modular external fixator
,
重度四肢外傷
,
severe extremity trauma
pp.315-321
発行日 2025年4月25日
Published Date 2025/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600040315
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一時的創外固定は,外傷診療にあたる整形外科医には必須の手技である.全身状態が芳しくなく内固定が困難な際には,骨折部を一時的な創外固定を用いて安定化させたうえで全身状態が改善したのちに内固定へコンバージョンするDCO(damage control orthopedics)における使用方法と,関節近傍骨折などにおいて軟部組織の腫脹の軽減を創外固定を装着して待機したのちに軟部組織の改善を確認し内固定を行うという戦略において用いられる.ただ“創外固定をすればよい”というのではなく,あくまでも“固定”することであり,また後からの最終骨固定法を考えておくことなど,多くのチェックポイントがある.本稿では,筆者の考える一時的創外固定を使う際のポイントを解説した.

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