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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2025—症例から学ぶ診断のポイント
胃 20 Cases
Case 10
Case 10
寺尾 秀一
1
,
今井 幸弘
2
Shuichi Terao
1
1加古川中央市民病院内科
2加古川中央市民病院病理診断科
キーワード:
自己免疫性胃炎
,
AIG
,
胃癌
,
内視鏡
,
NBI拡大
,
組織像
Keyword:
自己免疫性胃炎
,
AIG
,
胃癌
,
内視鏡
,
NBI拡大
,
組織像
pp.1314-1318
発行日 2025年10月25日
Published Date 2025/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600101314
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臨床情報
[症例1,2]はいずれも70歳代,女性の胃癌症例である.2例ともに背景粘膜に違和感をもったため,治療前に血清H. pylori(Helicobacter pylori)IgG抗体,H. pylori便中抗原を測定したが,ともに血清H. pylori IgG抗体は3U/mL未満,H. pylori便中抗原は陰性であった.両者ともH. pylori除菌歴はなく,プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor ; PPI),PCAB(potassium-competitive acid blocker)の内服歴はなかった.この結果を受け,さらなる追加検査を実施している.[症例1,2]のそれぞれについて,組織型,深達度診断とともに,背景粘膜も注意深く考察してほしい.

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