Japanese
English
今月の主題 Post H. pylori時代の胃炎・胃症
症例アトラス
Cronkhite-Canada症候群の胃病変
Gastric Lesions of Cronkhite-Canada Syndrome
植田 浩貴
1
,
堀内 知晃
1
,
穂苅 量太
1
Hiroki Ueda
1
1防衛医科大学校内科学講座(消化器内科)
キーワード:
Cronkhite-Canada症候群
,
炎症性ポリポーシス
,
胃ポリポーシス
,
胃病変
,
鑑別診断
Keyword:
Cronkhite-Canada症候群
,
炎症性ポリポーシス
,
胃ポリポーシス
,
胃病変
,
鑑別診断
pp.88-90
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600010088
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疾患の概要
Cronkhite-Canada症候群(Cronkhite-Canada syndrome ; CCS)は,消化管に非腫瘍性ポリープが多発する非遺伝性疾患である.1955年に米国のCronkhiteとCanada1)によって,消化管ポリポーシス,色素沈着,脱毛,爪甲萎縮を来した2例が初めて報告された.その後,症例報告が蓄積されているものの,現在までにおよそ500例を超える症例報告がなされているにすぎず,依然として世界的に希少な疾患である.注目すべき点は,これらの報告の大部分が日本国内からなされていることである2).初の報告から70年近く経つ現在でも,病因は明らかになっていない.非遺伝性疾患で,家系内発症例はほとんどない3).
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