Japanese
English
今月の主題 Post H. pylori時代の胃炎・胃症
症例アトラス
EBウイルス関連胃炎
Epstein-Barr Virus-associated Gastritis
坂田 侑平
1
,
森 菜都子
1
,
根引 浩子
1
Yuhei Sakata
1
1大阪市立総合医療センター消化器内科
キーワード:
Epstein-Barrウイルス
,
胃炎
,
伝染性単核球症
,
EBER
,
内視鏡
Keyword:
Epstein-Barrウイルス
,
胃炎
,
伝染性単核球症
,
EBER
,
内視鏡
pp.31-33
発行日 2025年1月25日
Published Date 2025/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600010031
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疾患の概要
EBV(Epstein-Barr virus)はヘルペスウイルス科に属するDNAウイルスであり,世界の成人の90%以上が持続感染している.EBVは,幼少期に感染し,無症状で経過することが多いが,青年期以降に感染した場合,急性ウイルス症候群である伝染性単核球症を引き起こすことがある.EBV関連胃炎は,EBV初感染による伝染性単核球症に伴う急性胃炎である.急性胃炎による症状に乏しく,伝染性単核球症において,通常は内視鏡検査が行われないため,EBV関連胃炎の多くは見逃されている可能性がある1).EBV関連胃炎は,伝染性単核球症の軽快に伴って内視鏡所見も消失することが一般的である2).
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