特集 —これだけは知っておきたい—せん妄診療の現在
【ケースで学ぶ・せん妄の診かた:こんなときどうする?】
—〈column〉—終末期の回復不能のせん妄に対する緩和的な鎮静の是非
長谷川 貴昭
1
1名古屋市立大学病院緩和ケアセンター
キーワード:
終末期のせん妄
,
end-of-life delirium
,
鎮静
,
sedation
Keyword:
終末期のせん妄
,
end-of-life delirium
,
鎮静
,
sedation
pp.99-101
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680010099
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利用できる最大限の緩和ケアを受けても,終末期患者が満足する程度まで緩和できない耐えがたい苦痛(=治療抵抗性の苦痛)は存在する。「治療抵抗性の苦痛を緩和することを目的として,鎮静薬を投与すること」を「苦痛緩和のための鎮静」という1)。これは,主に精神科診療の中の「鎮静」(主に薬剤の効果や副作用などの文脈:鎮静作用,過鎮静など)や,集中治療や処置時の「鎮静」(苦痛軽減や危機管理の観点で用いられる手法)とはやや意味合いが異なる。

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