増大号特集 睡眠の正しい理解を促す70のトリビア
Ⅱ章 睡眠のとり方に関する疑問
Q18 夜中にトイレへ何度も行くので,転ばないように寝室の電気をつけたまま寝ていますが問題はありませんか?
大林 賢史
1
1奈良県立医科大学疫学・予防医学講座
キーワード:
夜間頻尿
,
nocturia
,
光曝露
,
light exposure
,
生体リズム
,
circadian biological rhythms
,
睡眠障害
,
sleep disturbance
Keyword:
夜間頻尿
,
nocturia
,
光曝露
,
light exposure
,
生体リズム
,
circadian biological rhythms
,
睡眠障害
,
sleep disturbance
pp.599-602
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670050599
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A 夜間,トイレへ行ったときに発生しやすい転倒や骨折には注意が必要ですので,寝室の電気をつけておくことは転倒予防の観点からは致し方ないところもあります。しかし,夜間に光を浴びると体内時計が乱れることが知られており,睡眠障害をはじめ,さまざまな健康への影響が懸念されます。間接照明や足元照明を設置するなど,寝室とトイレの動線環境を整備し,光曝露量を最小限にすることも心がけてください。

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