アイディア
寝たままで使えるトイレ
川村 佐和子
1
1東京都立府中病院医療相談室
pp.788-789
発行日 1979年8月1日
Published Date 1979/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918732
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脳出血で倒れたKさんは病院での治療後,自宅療養につとめています.今でも右手足は麻痺しており,歩行はほとんどできませんが,幸い手足の筋力は大分戻ってきています.
退院してからの生活で一番困ったことは排泄の問題でした.初めのうちはなるべく手をかしてポータブルトイレを使っていましたが,介護者が老人であることと,手をかすにはかなりの力がいるため,あまりよい方法とは思えませんでした.そこでなんとか本人が自力でベッドわきにあるポータブルトイレに腰掛けられないものかと,手すりなどの工夫をしましたが,絶対に転ばないと安心できる案は浮かびませんでした.
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