増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
3章 知っておくべきバイオインフォマティクスについて
一次解析・二次解析の専門用語解説
谷嶋 成樹
1,2,3
1株式会社テンクー
2株式会社CyberomiX
3慶應義塾大学医学部がんゲノム医療センター
キーワード:
がんゲノムデータ解析
,
次世代シークエンサー解析
,
NGS解析
,
一次解析
,
二次解析
Keyword:
がんゲノムデータ解析
,
次世代シークエンサー解析
,
NGS解析
,
一次解析
,
二次解析
pp.1157-1161
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101157
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一次解析の用語
◎ベースコール
次世代シークエンサー(NGS)では,DNA配列に塩基の種類に応じた蛍光物質を結合させ,蛍光の波長と強度を画像データとして読み取り塩基種類を決定する.SBS(sequencing by synthesis)法1)では,一度に数十万〜数億個の蛍光を画像データとして読み取ることでDNA配列の超高速解析を可能にしている.ここからアデニン(adenine:A),チミン(thymine:T),グアニン(guanine:G),シトシン(cytosine:C)の塩基種別を示す文字列シンボルへ変換する工程をベースコール(basecalling)と呼んでいる.

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