増大号 超実践! 病理で迫るがんゲノム医療—検査から治療まで
2章 がんゲノム検査に関わるテクニックと工程
検査品質の精度管理
がんゲノム医療に関わる病理検査:ISO 15189
柿島 裕樹
1
1国立がん研究センター中央病院臨床検査科遺伝子検査室
キーワード:
ISO 15189
,
要員
,
施設及び環境条件
,
検査前プロセス
,
改善
,
リスクマネジメント
Keyword:
ISO 15189
,
要員
,
施設及び環境条件
,
検査前プロセス
,
改善
,
リスクマネジメント
pp.1127-1129
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690101127
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はじめに
臨床検査室の品質保証の1つとして第三者認定があり,代表的なものとして,国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)の国際規格であるISO15189が挙げられる.現在,ISO15189は2022年版が最新である(表1)1).がんゲノム医療に関わる病理部門においては,遺伝子関連検査に用いるホルマリン固定パラフィン包埋(formalin fixed paraffin embedded:FFPE)標本作製が必要であり,特に要員の力量,施設及び環境,検査前プロセスは重要である.また,ISO15189:2022年版1)は,リスクマネジメントによる継続的な改善が求められている.

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