特集 原発性脂質異常症:疾患概念の整理と最近の進歩
原発性高脂血症 原発性高コレステロール血症 常染色体劣性遺伝性高コレステロール血症
多田 隼人
1
1金沢大学医薬保健研究域医学系臓器機能制御学講座助教
キーワード:
遺伝子治療
,
家族性高コレステロール血症
,
常染色体劣性遺伝性高コレステロール血症
,
LDL受容体
,
LDL受容体アダプター蛋白
Keyword:
遺伝子治療
,
家族性高コレステロール血症
,
常染色体劣性遺伝性高コレステロール血症
,
LDL受容体
,
LDL受容体アダプター蛋白
pp.21-24
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.33.08_0021-0024
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「はじめに」1973年にKhachadurianらがはじめて劣性遺伝性形式の家族性高コレステロール血症(familial hypercholesterolemia;FH)家系の存在を記載し,1992年には日本(国立循環器病研究センター:斯波博士ら)から同様の症例が報告された。2001年にGarciaらによりLDL受容体アダプター蛋白(LDLRAP1蛋白)の欠損による疾患であることが報告され,autosomal recessive hypercholesterolemia(ARH)と呼ばれるようになった。ARHはきわめてまれな疾患であるが,LDL受容体の取り込みに関与するアダプター蛋白であるLDLRAP1蛋白の欠損症を詳細に解析することで,LDLRAP1蛋白のみならずLDL受容体の機能が明らかとされた。本稿では自験例を交えて,LDLRAP1蛋白欠損症であるARHとLDL受容体の欠損症であるFHを比較し,LDLRAP1と病態の関連を考察したい。「KEY WORDS」遺伝子治療,家族性高コレステロール血症,常染色体劣性遺伝性高コレステロール血症,LDL受容体,LDL受容体アダプター蛋白
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