増大号 サッと読めてパッとわかる! 感染症診断メモ。
1章 免疫不全関連感染症
6.CMV抗原血症とPCR検査の使い分けや解釈はどのように考えればよいでしょうか?
岡本 耕
1
1東京科学大学病院感染症内科・感染制御部
キーワード:
サイトメガロウイルスアンチゲネミア
,
CMVアンチゲネミア
,
CMV核酸増幅検査
,
CMV PCR
,
免疫不全患者
Keyword:
サイトメガロウイルスアンチゲネミア
,
CMVアンチゲネミア
,
CMV核酸増幅検査
,
CMV PCR
,
免疫不全患者
pp.324-330
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690040324
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●抗原血症検査(アンチゲネミア法)と血液核酸増幅検査(PCR法)は,血中のサイトメガロウイルス(CMV)複製を評価するために用いる検査という点では同じである.
●抗原血症検査は長い間国内で広く用いられてきたが,好中球数が少ないときに過小評価されるなどの欠点もあり,現在は血液核酸増幅検査が保険適用となっており,後者のほうが有用な場面が多いかと思われる.
●両者を無症候の患者で行う場合,陽性の結果で(先制)治療の適応となるのはハイリスク期の移植患者のみであり,それ以外の患者では主にCMV感染症を疑う症状がある患者での補助診断として用いる.

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