今月の臨床 実践! 無痛分娩—安全な分娩管理のポイント
硬膜外無痛分娩と産褥尿閉
中田 真木
1
1三井記念病院産婦人科
キーワード:
産褥顕性尿閉
,
oPPUR
,
産褥潜伏尿閉
,
cPPUR
,
硬膜外無痛分娩
,
IPEDA
,
脊髄幹麻酔
,
NAA
,
膀胱過伸展
,
BOD
Keyword:
産褥顕性尿閉
,
oPPUR
,
産褥潜伏尿閉
,
cPPUR
,
硬膜外無痛分娩
,
IPEDA
,
脊髄幹麻酔
,
NAA
,
膀胱過伸展
,
BOD
pp.1148-1156
発行日 2025年12月10日
Published Date 2025/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790121148
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●産褥尿閉は,下部尿路の炎症と支配神経の損傷・虚血性傷害によって生じる.硬膜外無痛分娩(IPEDA)では脊髄幹麻酔(NAA)による支配神経系の遮断が加わり,尿閉のリスクが増大する.
●IPEDAでは,娩出後にNAAの影響が残り利尿が亢進しやすい時間帯に,最も膀胱過伸展(BOD)のリスクが高まる.
●BODを回避するために,超音波画像診断装置による頻回の膀胱内尿量計測,もしくは膀胱留置カテーテルを置いて尿を自由流出にする管理方式が有用である.

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