増刊号 ―これだけは押さえたい―最重要疾患の病態・診断・治療法
婦人科編
子宮の腫瘍・類腫瘍
子宮体がんとその前がん病変
太田 剛
1
1山形大学医学部産婦人科
キーワード:
子宮体がん
,
分子遺伝的分類
,
組織学的分類
Keyword:
子宮体がん
,
分子遺伝的分類
,
組織学的分類
pp.294-300
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790040294
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Points
+子宮体がんは,腫瘍の分子遺伝的な特徴に基づいた4つのサブタイプに分類されるようになり,従来の病理組織学的分類よりも予後予測や治療選択に役立つ.
+子宮体がんの治療の第一選択は手術療法であり,術前に再発中・高リスク群と推定される患者に対しては,骨盤・傍大動脈リンパ節郭清を施行することが考慮される.
+高頻度マイクロサテライト不安定性,DNAミスマッチ修復機能欠損,TMB-Highを有する子宮体がん患者に対しては抗PD-1抗体であるペムブロリズマブが有効である.

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