Japanese
English
特集 リハビリテーション・栄養管理・口腔管理の三位一体
三位一体における管理栄養士の役割
Role of registered dietitiants in the integrated rehabilitation, nutrition, and oral care approach
宇野 千晴
1
Chiharu Uno
1
1名古屋学芸大学管理栄養学部管理栄養学科
1Department of Nutrition, Nagoya University of Arts and Sciences
キーワード:
サルコペニア
,
栄養管理
,
低栄養
Keyword:
サルコペニア
,
栄養管理
,
低栄養
pp.395-400
発行日 2026年4月10日
Published Date 2026/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220540040395
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
生活機能は,身体機能(移動能力,バランス,筋力など),栄養状態(エネルギー・たんぱく質などの摂取不足,栄養素欠乏など),口腔機能(咀嚼,嚥下,口腔衛生など)といった複数の要素が相互に影響し合うことで維持されている.とりわけ高齢者や慢性疾患を有する患者においては,加齢や疾患に伴う心身機能障害,日常生活動作(activities of daily living:ADL)遂行能力の低下,低栄養,サルコペニア,口腔機能低下,摂食嚥下障害などが同時に存在することが多く,これらが複雑に絡み合いながらさらなる健康状態の悪化を招く.
入院や安静臥床は,筋肉量および筋力低下をはじめとする全身の機能低下を引き起こすことが広く知られている1).入院高齢者におけるサルコペニアの有病率は14.1〜55.0%と高率であること,さらに入院中に新たに12.0〜38.7%の患者がサルコペニアを発症することが報告されている1).サルコペニアは,転倒,再入院,死亡率の増加,生活の質(quality of life:QOL)の低下などと強く関連し,その背景因子として低body mass indexや低骨格筋量,低栄養が挙げられる2).低栄養の有病率は高齢入院患者において50%を超えるとされており3),重要な臨床上の課題といえる.

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

