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特集 独居高齢者の生活維持への支援
独居高齢者の身体機能維持の課題と取り組み
Issues and efforts to maintain physical function for elderly people living alone
前田 伸悟
1
Shingo Maeda
1
1株式会社ケアフォレスト
1Care Forest Co., Ltd.
キーワード:
独居高齢者
,
生活期
,
通所介護
Keyword:
独居高齢者
,
生活期
,
通所介護
pp.677-680
発行日 2025年7月10日
Published Date 2025/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530070677
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はじめに
2025年は,団塊の世代である1947〜1949年に生まれた全員が後期高齢者となり,超高齢社会が本格化する年である.超高齢社会においては,医療介護,社会保障など課題は多岐にわたるが,高齢者が高齢の配偶者を介護する老老介護に加え,独居高齢者の課題も顕著になっている.同居人がいる世帯と比較して,独居高齢者は一人でさまざまなことに取り組む必要があり,生活上の不安や孤独感などの精神的な問題を抱えるケースも少なくない.このような状況が要因となり,孤独死,認知症高齢者の徘徊,引きこもり,振り込め詐欺被害なども身近な問題となっている.
筆者らは,このような地域課題に着目し,生活期をリハビリテーション専門職が中心となって支える活動として,2014年から通所介護施設および訪問看護ステーションを運営している.運営を継続するなかで,利用者の属性にも変化があり,独居高齢者の割合が増加傾向にある.本稿では,独居高齢者が抱える身体的課題とその取り組みについて紹介する.

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