連載 臨床医が病院長になった日・28
伝統ある精神科病院の院長の職を担って
門司 晃
1
1慈光会若久病院
pp.644-645
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523770850080644
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
■当院の紹介と現状
2022年3月末日をもって,20年以上に及んだ九州大学および佐賀大学における大学教員としての職務を大過なく(?)終えることができ,平成の初めからの約30年以上,非常勤勤務としてお世話になっている福岡市内の病院の院長となってから,早いもので5年目となった.勤務先の慈光会若久病院(以下,若久病院)は九州脳病院の呼称で1933(昭和8)年に創立された,福岡地区では最も歴史のある民間精神科病院である.定床59からスタートし,1935年には宮崎にも脳病院(現宮崎若久病院)を設立した.戦後に九州脳病院は慈光会若久病院と改称され,1963(昭和38)年の創立30周年には定床280,1968年には定床370を数えるまでに発展した.歴代の院長の中には,九大精神科同門会長を務めた今任準一,高松勇雄,久留米大学精神科教授であった前田久雄名誉院長も含まれ,九大精神科にとっても重要な関連病院であったことがうかがわれる.戦前から90年以上に及ぶ当院の長い歴史とともに建物の老朽化は進み,病院の建て替えは懸案事項となっていた.2023年半ばに多くの建物は一新され(写真),同時に305床にスリム化された.歴史ある病院の極めて大事な時期に院長の任を担う喜びと責任を日々痛感しているものである.

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

