増大特集 ワクチン開発
Ⅵ.シナジー拠点(長崎大学)
侵襲性非チフス性サルモネラ症(iNTS)ワクチン開発の現状と課題
児玉 年央
1
Kodama Toshio
1
1長崎大学熱帯医学研究所細菌学分野
キーワード:
侵襲性非チフス性サルモネラ症
,
iNTS
,
多剤耐性
,
侵襲性感染動物モデル
,
エピトープ解析
Keyword:
侵襲性非チフス性サルモネラ症
,
iNTS
,
多剤耐性
,
侵襲性感染動物モデル
,
エピトープ解析
pp.480-481
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050480
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侵襲性非チフス性サルモネラ症(iNTS)は,特にサハラ以南アフリカで高い致死率を示す全身性感染症であり,多剤耐性株の蔓延により治療が困難な状況にある。現在,生ワクチン,グリココンジュゲートワクチン,サブユニットワクチン,mRNA/DNAワクチンなど多様なアプローチによるワクチン開発が進められているが,安全性や免疫不全者への対応,多血清型をカバーできるかどうかなど技術的課題も多い。本稿では,iNTSワクチン開発の現状と課題を整理し,今後の研究の方向性について概説する。
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