Japanese
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特集 味と匂いの脳科学
Ⅰ.味蕾・嗅上皮から脳への神経回路と情報伝達
生後発達期の自発神経活動に基づく嗅覚回路形成機構
Spontaneous activity-dependent olfactory circuit formation during postnatal development
藤本 聡志
1
,
今井 猛
1
Fujimoto Satoshi
1
,
Imai Takeshi
1
1九州大学大学院医学研究院疾患情報研究分野
キーワード:
生後発達
,
回路形成
,
自発神経活動
,
嗅細胞
,
僧帽細胞
Keyword:
生後発達
,
回路形成
,
自発神経活動
,
嗅細胞
,
僧帽細胞
pp.312-317
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760040312
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哺乳類の嗅覚系では,同じ嗅覚受容体を発現する嗅細胞の軸索が単一の糸球体へと収斂し,更に僧帽細胞がその樹状突起を単一の糸球体に接続することによって,匂い情報の並列処理が可能となっている。本稿では,こうした嗅覚情報の並列処理回路を形づくるうえで鍵となる,嗅細胞軸索の収斂機構と僧帽細胞の単一主樹状突起形成機構について紹介する。特に,生後発達期の自発神経活動の役割について述べる。

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