Japanese
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特集 AIにより加速する生体分子デザイン
Ⅱ.タンパク質骨格デザイン
自然界にない新奇な骨格構造を持つタンパク質の設計
Design of novel fold proteins not found in nature
南 慎太朗
1
Minami Shintaro
1
1Monod Bio
1Monod Bio
キーワード:
タンパク質de novoデザイン
,
骨格構造デザイン
,
新規フォールドタンパク質
Keyword:
タンパク質de novoデザイン
,
骨格構造デザイン
,
新規フォールドタンパク質
pp.121-125
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760020121
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近年,アミノ酸を置換するにとどまらず,その骨格構造も含めてゼロからタンパク質を設計するための技術は大きく進歩した。現在では,解決したい課題に応じてタンパク質の立体構造を自由に設定し,設計することがタンパク質デザインの新たな標準となりつつある。そのような時代におけるタンパク質設計者の懸念点の一つは,「はたして自身が設定している骨格構造はタンパク質分子として実現可能なのか」という点ではないだろうか。天然に存在するタンパク質のどれとも似ていない構造を設定した場合の不安は大きいだろう。ここでは,天然にないタンパク質骨格構造でも問題なく実現可能である,という事実について最近の研究と共に紹介する。

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