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特集 AIにより加速する生体分子デザイン
Ⅰ.生体分子デザインを支える計測・機械学習技術
アミノ酸配列に着目した翻訳促進技術の開発
Development of translation enhancing technology focusing on amino acid sequences
加藤 晃代
1
,
横山 源太朗
2,3
,
中野 秀雄
1
,
本野 千恵
2,4
,
浜田 道昭
2,3
Kato Teruyo
1
,
Yokoyama Gentaro
2,3
,
Nakano Hideo
1
,
Motono Chie
2,4
,
Hamada Michiaki
2,3
1名古屋大学大学院生命農学研究科
2産総研・早大生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリ
3早稲田大学理工学術院先進理工学部
4産業技術総合研究所細胞分子工学研究部門
キーワード:
翻訳促進
,
大腸菌
,
ペプチド
,
タンパク質生産
Keyword:
翻訳促進
,
大腸菌
,
ペプチド
,
タンパク質生産
pp.98-102
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760020098
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タンパク質は生体を構成する重要な分子群であることは言うまでもないが,酵素や抗体などの特定の機能を持つタンパク質分子は,研究のみならず食品,医薬品,化成品などの産業を幅広く支えている。1970年代の遺伝子組換え技術の黎明期から半世紀を迎えた現在,任意のタンパク質(protein of interest;POI)を,大腸菌のような原核生物から哺乳類細胞のような真核生物に至るまで様々な宿主で生産できるようになってきた。その一方で,その生産のされやすさは,POIをコードする各遺伝子によって異なることも浮き彫りになってきている。本稿では,既存技術では容易には生産されないようなPOIの“翻訳効率”に着目し,いかに翻訳されやすくするか,といった視点での新しい技術開発について紹介する。

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