増刊号 眼科診療のピットフォールあるある—対応スキル爆上げのヒント
10.小児疾患
未熟児網膜症・網膜血管疾患—急性期を乗り切ったあとの長期フォロー
田中 友理
1
,
野々部 典枝
2,3
1名古屋大学大学院医学系研究科眼科学・感覚器障害制御学教室
2いとう眼科
3浜松医科大学眼科学教室
キーワード:
未熟児網膜症
,
未熟児網膜症瘢痕期白内障
,
家族性滲出性硝子体網膜症
Keyword:
未熟児網膜症
,
未熟児網膜症瘢痕期白内障
,
家族性滲出性硝子体網膜症
pp.295-300
発行日 2025年10月30日
Published Date 2025/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037055790790110295
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はじめに
未熟児網膜症をはじめとした小児の網膜血管疾患は,急性期を乗り切ったあとも生涯にわたる眼科介入が必要である。急性期の治療が終了し,地元での経過観察へ移行するにあたり,患児のこれからの生活に必要な支援をいかに届けるか,どのような晩期合併症があり,予防や早期発見のために必要なことは何かを知っておくことが患児のよりよい視機能の維持に重要である。
本稿では普段外来でも出会う可能性があり,晩期の合併症を呈した症例をモデルに,対処するためのポイントを解説する。

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