投稿・活動レポート
千葉県旭市における官民学の連携を通した地域糖尿病対策プロジェクトの取り組み—市民啓発から政策反映まで
飯田 英和
1
,
三保 健
1
,
佐藤 志央理
1
,
阿部 幸喜
1
,
西場 洋介
2
,
吉村 健佑
1
1千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター
2ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
pp.373-376
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890040373
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はじめに
糖尿病患者数は全世界で2021年に5億3,700万人を突破している1)。糖尿病の治療目標は「糖尿病のない人と変わらない寿命とQOL(Quality of Life)」である2)。そのためには糖尿病の発症予防と重症化予防が重要になる。しかしながら、現在の糖尿病予防施策は必ずしもうまく機能していない。製薬会社であるノボ ノルディスクは社会に対する責任として都市環境における深刻な慢性疾患を予防するための行動を推進する官民パートナーシッププログラム「まちが元気を創り出す〜Cities for Better Health〜」(以下CBH)を世界50都市以上で展開している。日本では2021年6月から千葉県旭市で世界38番目の都市としてCities Changing Diabetes(CCD、現:CBH)を展開している(本報告では、CBHの前身であるCCDを使用)。千葉県旭市は、千葉県の北東部に位置し、人口は約6万2,000人(2024年7月)で、主な産業は、農業、水産業、商業である。
2021年6月、糖尿病対策に関する包括連携協定を旭市、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(以下ノボ社)、千葉大学医学部附属病院で締結した。この協定の下、「住んでいるだけで自然に健康になれるまち」を目標に掲げて、官民学で糖尿病発症予防、重症化予防に取り組んでいる。

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