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連載 眼科図譜・36
須田卓爾から須田哲造への手紙と須田哲造の論文
A letter of Dr. Takuzi Suda in Heidelberg to Dr. Tetsuzo Suda (1893) and a treatise on cataract-surgery of Dr. Tetsuzo Suda (1882)
須田 経宇
1
1熊本大学
pp.1235-1236
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206144
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今回書類を整理中父故卓爾が明治26年5月14日留学先独国Heidelbergから祖父故哲造へ出した手紙が出て来た。その中の白内障に関するところをお目に掛け(第1図)併せて哲造の「内障翳手術」なる論文が既に古く(明治15年,1882年)印刷されていたことを御紹介する(第2図)。その白内障に関する手続のところは
前略……眼科クリニツク上にては別段珍説も無之候へ共先日カタラクト手術の際(プリワート患者にして他生徒の傍観を禁ぜり)始めて先のエナ大学教授クーント氏の発明せる水晶嚢切開刀を目撃致し申候,既に御承知も有之候事と存候へ共一寸申上候,又御入用と被仰はば早速御送り申べく候,此の機は尖端に鋭歯を有する鑷子に御座候,即左図を御参照被下度候……後略(第1図参照)
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