臨床医からの質問に答える
APTTが短縮しているのですが,何を考えればよいですか?
窓岩 清治
1
1東京都済生会中央病院臨床検査医学科
pp.374-377
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110540030374
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)は,プロトロンビン時間(prothrombin time:PT),フィブリノゲン,フィブリン・フィブリノゲン分解産物(fibrin and fibrinogen degradation product:FDP)とともに,血液凝固・線維素溶解(凝固線溶)系の基本検査として用いられています.APTTは,いわゆる内因系凝固因子と共通系凝固因子の総合的な機能を反映する検査に位置付けられます.APTTの延長は,血友病を含む出血性疾患やループスアンチコアグラントなど,凝固機能に異常を来す病態の指標となります.一方で,APTTが短縮する原因のほとんどは検査前プロセスによるものであり,臨床的意義は乏しいと考えられます.
本稿では,APTTの短縮について何を考え,どのように対応すべきかについて概説します.

Copyright © 2026, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

