増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ
Ⅲ章 報告前に必要なチェック
〔血液学検査〕
PT,APTT
小宮山 豊
1
1関西医科大学病態検査学講座
pp.1108-1112
発行日 2015年10月30日
Published Date 2015/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200557
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緊急性
プロトロンビン時間(prothrombin time:PT)と活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)は止血機能のスクリーニング検査として,術前管理,出血の原因検索,治療方針の検索に重要である.生命予後に直結する可能性もあり,緊急性が高い1).入院時検体は治療介入が少ない段階での採血と考えられるが,検査技師として,クエン酸ナトリウム(natrium:Na)との混合比(表1「2.技術的要因」)は緊急時であっても重要であることを認識しておきたい.また,偽延長を防ぐため,採血管に規定量きっちり採血する必要があることを臨床現場にお願いしていただきたい.
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