連載 やなさん。NY留学記・23
Guten Tag! ウィーン初上陸!
柳田 絵美衣
pp.1289
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530121289
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音楽の都,ウィーン! 柳田は37th European Congress of Pathology(第37回欧州病理学会)で発表するためウィーンに! 柳田にとって,初オーストリア.米国にも住み,海外での一人行動も不安なくできるだろう!と,意気揚々と飛行機に乗り込んだ.が……『Guten Tag(グーテン・ターク)!』……え?……まさか……ド,ド,ドイツ語?! ハローじゃないの?! “ハローさえ言えば何とかなる!”という,柳田の“ハロー神話”が崩れ落ちた瞬間であった.機内アナウンスはドイツ語とドイツ語なまりの英語.ぜ,全然聞き取れない(汗).不安に満ちた約12時間のフライトをやっと終え,入国審査.「Is your final destination Vienna?(最終目的地はウィーンですか?)」と聞かれていたようなのだが,“Vienna”の発音がよすぎて全然分からない柳田.(審査官)「Is your final destination Vienna?」,(柳田)「え?ヴィ?ヴィ?」と,3回ほどやりとりして,ようやく入国できた(涙).本当に全然分からなかったのよ!
翌日は,ウィーンにある大学病院の病理診断科を見学.最新のゲノム解析システムを備えるとともに,歴史ある透過型電子顕微鏡も日常的にフル活用されており,病理検査技術の全てを見ることができる施設だった.部署内の設備や機器を比べると,日本,米国,オーストリアでそれぞれ力を入れている領域が異なり,新たな発見も多かった.
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