FOCUS
臨床検査技師の糖尿病診療支援—CGMを介した関わり
篠原 亮太
1
,
土筆 智晶
1
1北里大学病院臨床検査部
pp.726-729
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530070726
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はじめに
糖尿病領域において,持続グルコース測定(continuous glucose monitoring:CGM)を用いた診療および臨床研究が拡大している.近年,間歇スキャン式CGMであるFreeStyleリブレ2(アボット社)や,リアルタイムCGMであるDexcom G6・G7(Dexcom社),ガーディアンTM 4スマートCGM(Medtronic社),さらにはインスリンポンプと連動するミニメドTM 780Gシステム(Medtronic社)が実臨床で普及している.患者は専用アプリケーションを自身のスマートフォンで使用することにより,クラウドシステム上でグルコース記録を管理できるようになっている(図1).この機能によって,臨床現場における血糖測定記録管理を簡便化できることが期待されている.
本稿では,北里大学病院(以下,当院)において,臨床検査技師がCGMを活用した糖尿病診療にどのように関わっているか,これまでの運用経験と今後の展望を紹介する.

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