臨床検査のピットフォール
塗抹陽性・培養陰性の落とし穴
富樫 真弓
1
1神奈川県警友会けいゆう病院臨床検査科
pp.360-362
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530030360
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はじめに
塗抹検査は迅速に結果が得られる検査法であり,その結果は後に続く培養検査,薬剤感受性検査にも影響を及ぼす.しかし,日常検査ではしばしば“みえているのに菌が生えない”という現象に遭遇し,われわれを悩ませることがある.本稿では,日常検査で遭遇する塗抹検査と培養検査の乖離について,考え方および対応法について述べる.また,まれではあるものの,重要な病原菌で遭遇した実例を報告する.
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