カラーグラフ
—細菌の塗抹・培養 Ⅰ—塗抹鏡検によって推定しやすい病原菌
小寺 健一
1
1阪大微生物病研究会臨床検査部
pp.370-371
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909333
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細菌感染症の診断は,いうまでもなく患者材料から,病原菌を分離同定しなければならない.基本的な条件として,材料の取り扱い,培地の選択,培養法のいずれかを誤ると病原菌の検出率は低下する.まず材料の採取に当たって,抗生物質を投与中の患者は重症者を除いて,できるだけ24時間薬剤の投与を中止した後採取する.使用培地は,選択分離培地および非選択分離培地の併用が望ましい,分離する菌により嫌気的,または炭酸ガス培養法を併用しなければならない場合もある.
Streptococcus pneumoniaeは喀痰などより検出され,血液カンテン培地の上でα溶血の扁平集落を形成するが,同定にはオプトヒン感受性を行う.
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