増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
4章 フローボリューム波形と患者状態から読み解く失敗例とその対応(努力肺活量測定)
咳(呼出直後)
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
力みすぎ
,
間質性肺炎
,
気管支喘息発作時
Keyword:
力みすぎ
,
間質性肺炎
,
気管支喘息発作時
pp.192-193
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020192
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原因分析
咳,特に呼出してすぐに出る場合は強制呼出時に力みすぎている,もしくは間質性肺炎などにより深吸気で咳が出るような状況であることが原因である.吸気側で咳が出る特徴は間質性肺炎を代表とする肺胞および肺間質での炎症を示すことが多いが,気管支病変(特に気管支喘息発作時など)においても吸気が刺激となり,吸気もしくは呼出開始直後に咳が出ることが多い.また,勢いよく吸気をしすぎても,むせのような咳が出ることが多い(図).機械内の空気はいくらか乾燥しているようにも感じ,大気との違いから咳をする可能性もある.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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