増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
3章 スパイログラムと患者状態から読み解く失敗例とその対応(肺活量測定)
呼気肺活量が最後まで吐き切れていない
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
呼出をやめてしまう
,
呼気末側での咳や呼吸苦
Keyword:
呼出をやめてしまう
,
呼気末側での咳や呼吸苦
pp.162-163
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020162
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原因分析(図)
呼出を途中でやめてしまう場合,患者側の検査についての理解不足と検者側の説明不足が原因となっていることが多い.呼気末側で咳や呼吸苦があるため呼出をやめてしまうこともみられ,呼吸器疾患による症状と力みすぎによる咳込みが起こることも原因となる.
呼吸器疾患による咳,特に呼気側での咳は気管支由来のことが多く,閉塞性肺疾患では起こりやすい.一方,間質性肺炎を代表する肺実質における炎症の場合は吸気側での咳が多く,測定手技(力みすぎ)による咳を疑う.
*本論文中、[▶動画]マークにつきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月29日まで)。
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