増大号 極める!呼吸機能検査 患者を診る力が成功のカギ
4章 フローボリューム波形と患者状態から読み解く失敗例とその対応(努力肺活量測定)
下を向いて吐く
清水 康平
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床生理機能検査部
キーワード:
気道の閉塞
,
頭部打撲
,
自律神経調節性失神
Keyword:
気道の閉塞
,
頭部打撲
,
自律神経調節性失神
pp.220-221
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530020220
- 有料閲覧
- 文献概要
原因分析
下を向くことで気道(上気道)が折れて吐きにくくなる.また,検査室に十分なスペースがあればよいが,なければスパイロメーターやその周辺にある机などに頭をぶつけたり(図1),自律神経調節性失神が起こった場合,そのまま前方へ倒れてしまったりする可能性が高い.
原因としては,一気に吐くといわれ,体の反動をつけてしまうことが挙げられる.その他に,神経筋疾患や,頸椎の問題から引き起こされる首下がり症候群などがある場合には,注意が必要である.
Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.