FOCUS
休日・日当直時における血液培養陽性検体処理の実現に向けた取り組み—血液培養検査シンデレラプロジェクト
藏前 仁
1
,
染谷 友紀
2
,
伊藤 英史
2
,
大嶋 剛史
2
1刈谷豊田総合病院安全環境管理室
2刈谷豊田総合病院臨床検査・病理技術科
pp.54-57
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530010054
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はじめに
血液培養検査の重要性は,感染対策チーム(infection control team:ICT)・抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team:AST)を中心とした感染症診療において増している.さらに,診断支援(diagnostic stewardship:DS)の概念の登場により,迅速報告が必要となっている1,2).
その一方で,休日・日当直時(以下,時間外)の各種対応は施設によって異なる.刈谷豊田総合病院(以下,当院)では時間外の検査体制は原則,1名の臨床検査技師(以下,技師)が担っており,血液培養検査は分析器へのボトル装塡のみを実施してきた.2017年に,臨床からの要望や近隣施設の動向などを総合的に判断し,時間外の血液培養陽性検体の対応を開始した.本稿では,その運用変更について解説する.
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