技術講座 微生物
—step up編—糸状真菌の形態同定
萩原 繁広
1,2
,
槇村 浩一
2,3
1済生会宇都宮病院医療技術部臨床検査技術科
2帝京大学医真菌研究センター
3帝京大学大学院医学研究科医真菌学
pp.4-11
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530010004
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Point
●糸状真菌感染症は,深在性,表在性,深部表在性真菌症があり,感染部位により菌種が異なる傾向がある.
●真菌の培養には,適切な検体処理,培地および培養温度の選択が重要である.
●形態観察では,PDAやSDAに発育したコロニー性状とスライドカルチャーやテープ標本の顕微鏡像により,菌の特徴を捉えた上で属レベルの同定を行う.
●必要に応じて患者の海外渡航歴を照会し,輸入真菌症(地域流行型真菌症)が疑われる場合には培養を行わず専門機関に相談する.
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