技術講座 生理
間質性肺炎患者に対する呼吸機能検査の上手な進め方
田淵 寛人
1
1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門
pp.12-18
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530010012
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Point
●間質性肺炎患者の呼吸機能は肺気量分画と一酸化炭素肺拡散能(DLCO)の低下が特徴であるが,咳症状や呼吸苦によりスムーズに検査が行えない場合が多い.
●症状が強いときは休憩をとるなど,無理せず患者の状態をよく観察しながら検査を進める.
●間質性肺炎患者の咳は吐ききった状態から吸い込む際に起こりやすいため,肺活量は呼気肺活量のみを測る方法でうまく測定できることが多い.
●DLCO測定は事前の説明を十分に行い,参考値になるが,場合によっては死腔洗い出し量の減量も考慮して測定を行う.
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