増大号特集 腹部エコー&心エコーの絶対感覚!—達人に学ぶ—POCUSとその一歩先[basic/advanced]
特集にあたって
瀬良 誠
1
1福井県立病院救命救急センター
pp.1636-1637
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630111636
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どのような分野でも,その道を極めた人たちは“これなら間違いがない”という絶対感覚と呼ばれるものをもっている.しかし,彼らからすれば,日々の積み重ねから得られたその卓越した技術や知識はすでに身体の一部となり当たり前のものとなっているため,説明することがしばしば難しい.皆さんも一流の外科医が事もなげに縫合したり,麻酔科医が何食わぬ顔で気管挿管したりする様子を見て,「自分でもすぐにできるのでは?」と思ったのに,実際にやってみると全くうまくいかないという経験があるのではないだろうか.
超音波検査も同様である.皆さんの施設にも,ベッドサイドでパッとプローブを当て,背後から見ていても何を描出しているのか全く理解できないまま検査が終わり,目の前の患者の診断・治療へと結びつけている凄腕医師がいるかもしれない.そして,その圧倒的技量の前では質問することもはばかられ,「この先生,一体何をどう考えてこのように行動しているのだろう?」と思うことがないだろうか(筆者は研修医の頃,〇〇先生の頭の中を覗いてみたい!と思ったことが何度もある.良くも悪くも……).今回執筆を依頼した先生方はいとも簡単に画像を描出し,その所見を何事もなかったかのように臨床に生かしている,その道を極めたプロフェッショナルばかりである.その凄技,絶対感覚をあえて言語化してもらい,少しでも皆さんの日々の臨床に役立ててもらえればとの思いで企画したのが今回の特集である.皆さんに「なるほど!」「そうだったのか!」「そうすればいいのか!」と思って読み進めていただければ,これ以上嬉しいことはない.

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