特集 プライマリ・ケアにおける患者安全・質改善の地平線
第3章 処方カスケードを断ち切る—ポリファーマシー対策
「減薬(deprescribing)」の安全科学
矢吹 拓
1
1国立病院機構栃木医療センター内科
キーワード:
ポリファーマシー
,
deprescribing
,
減薬
,
STOPP/START
,
患者中心のケア
,
離脱症状
Keyword:
ポリファーマシー
,
deprescribing
,
減薬
,
STOPP/START
,
患者中心のケア
,
離脱症状
pp.1530-1534
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630101530
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Point
◎薬物療法とは本来患者利益のためだが,服用薬剤数が増えポリファーマシー状態になることで,薬剤有害事象や「潜在的に不適切な薬剤」が生じることが患者安全上の問題になる.
◎deprescribing(減薬)の優先順位はSTOPP/STARTクライテリアなどのツールを活用し,「有益性・リスク・患者の価値観」の各軸で判断する.減薬時には1剤ずつ順次中止が原則である.
◎「薬を減らす」ではなく「必要な薬を処方する」「最適化する」というフレームで患者と対話することで,心理的障壁を大きく下げられる.
◎薬剤調整時には離脱症状と原疾患の再燃・増悪に注意が必要であり,事前の説明・計画的漸減・フォローアップをセットで考えることで安全なdeprescribingが実現する.

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