特集 プライマリ・ケアにおける患者安全・質改善の地平線
第1章 診断エクセレンス—「誤診」のスティグマを超えて
日本のプライマリ・ケアにおける診断エラーの実態と疫学
和足 孝之
1
1京都大学医学部附属病院総合臨床教育・研修センター
キーワード:
診断エラー
,
患者安全
,
疫学
,
医療訴訟
,
認知バイアス
Keyword:
診断エラー
,
患者安全
,
疫学
,
医療訴訟
,
認知バイアス
pp.1487-1490
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630101487
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Point
◎診断エラーの頻度は一般外来,救急外来,入院診療で異なり,測定法と対象集団に強く依存するため,診断エラーの疫学データはどの診断エラーが,どの測定法で,どのように可視化されたかによって異なることに注意する.
◎外来診療では成人の約5%が年間に診断エラーを経験すると推定され,救急外来と入院高リスク群ではさらに高頻度となる.
◎本邦では患者の診断エラー経験は約3〜10%の可能性がある.また医療過誤訴訟の約40%が診断エラー関連であり,プライマリ・ケア領域で重要な課題である.
◎診断エラーは認知バイアスのみでは説明できず,労務環境,検査管理,情報伝達,コンサルテーション,業務負荷などのさまざまなシステム要因を含む.

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