特集 血液ガスを武器にする!—呼吸・代謝トラブル実践塾
発展編
パルスオキシメーターにだまされるな!—CO中毒・メトヘモグロビン血症診療のコツ
藤川 裕恭
1
1順天堂大学医学部総合診療科学講座
キーワード:
異常ヘモグロビン
,
一酸化炭素中毒
,
メトヘモグロビン血症
,
サイレントキラー
,
PaO2-SpO2ギャップ
Keyword:
異常ヘモグロビン
,
一酸化炭素中毒
,
メトヘモグロビン血症
,
サイレントキラー
,
PaO2-SpO2ギャップ
pp.501-504
発行日 2026年3月10日
Published Date 2026/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630030501
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Point
◎パルスオキシメーターによるSpO2測定は巷で広く行われているが,異常ヘモグロビン(Hb)が関与する病態では,正確なSpO2測定ができないことがある.
◎一酸化炭素(CO)中毒は,一酸化炭素Hb(COHb)形成による,Hbの酸素運搬能低下によって,組織が低酸素症に陥る病態である.
◎CO中毒は見逃すと致死的になりうるが,症状に関する誤解,パルスオキシメーターの表示の過信,COHbの数値にまつわる誤解,シアン中毒合併の見逃し,高圧酸素療法適応の把握不足などのピットフォールがある.
◎メトヘモグロビン(MetHb)血症とは,MetHb(通常2価であるHbの鉄イオンが3価に酸化されて変化した,異常Hb)が増加した状態をいい,組織の低酸素症を引き起こす疾患である.
◎MetHb血症の診断には,原因不明の呼吸困難やSpO2低値を軽視しないという,臨床的違和感が鍵となる.

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