増刊号 総合力で対応するEmergency/Intensive Care Medicine
第4章 内科医が一般病棟・ERで出合いうる疾患
46 甲状腺クリーゼ
副島 佳晃
1
,
大塚 勇輝
1
,
大塚 文男
1
1岡山大学病院総合内科・総合診療科
キーワード:
甲状腺クリーゼ
,
Burch-Wartofskyの診断基準
,
抗甲状腺薬
Keyword:
甲状腺クリーゼ
,
Burch-Wartofskyの診断基準
,
抗甲状腺薬
pp.296-301
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620040296
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
POINT
●甲状腺クリーゼは稀ながら致死的な内分泌緊急疾患であり,プライマリ・ケアセッティングでの早期の診断と治療が予後改善に重要である.
●発熱,動悸,消化器症状などの非特異的な症状の鑑別の1つに甲状腺クリーゼを挙げ,積極的に問診・検査を行うことが重要である.
●血液検査を必須とする本邦における診断基準に加えてBurch-Wartofskyの臨床診断基準も有用である.
●専門医と連携した薬物治療として抗甲状腺薬,無機ヨード,副腎皮質ステロイド,β遮断薬,解熱鎮痛薬などを用いる.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.