特集 未来型デジタル健康活躍社会の到来と日本版看護診断
Ⅲ 日本版看護診断とこれからの研究の方向性
序
【序】 日本版看護診断の構築に関する解説
黒江 ゆり子
1,2
1関西看護医療大学
2岐阜県立看護大学
pp.533-535
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580060533
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看護診断の活用については,NANDA-Iがその国の文化や法律等を踏まえた上での使用を推奨してきた経緯がある。日本版看護診断はこのような経緯の中から生成され,わが国における看護診断の質の向上を推進するとともに,看護診断に基づく適切な看護の提供に資することを目的としている。
日本版看護診断を構成するに際し,日本看護診断学会将来構想診断開発プロジェクトは,わが国における看護診断の活用に関する調査を実施し,その調査結果に基づいた検討を踏まえ,表1(次ページより)に示す日本版看護診断案を構成するに至った。また,当該診断開発プロジェクトは,「看護診断」の考え方について,これまでの定義等を繙き,分析・統合し,第24回日本看護診断学会学術大会(交流集会Ⅴ:将来構想プロジェクト主催「日本における使用頻度が高い看護診断名の概念分析と診断指標の妥当性の検証—プロジェクトのこれからについて)等における意見交換を経て,次のように説明するものとしている。

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