特集 未来型デジタル健康活躍社会の到来と日本版看護診断
扉
日本看護診断学会用語検討委員会
pp.491
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002283700580060491
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
看護実践は,保健医療福祉の利用者の健康に関する身体的心理的社会的状態を見極め,専門的ケアを提供すべき側面を明確にし,具体的な実践活動につなげるという専門性の高い活動である。そのため,看護学的視点からのアセスメント力と看護診断力が高く求められる。また,現在においては未来型デジタル健康活躍社会*の推進のために多様な取り組みが行われている。広域的に情報共有が行われることは,看護実践と結果に関するデータの蓄積が可能となり,健康社会のために看護実践がどのような責務を果たしているのかを分析し,実践の質向上が推進されると考える。日本看護診断学会用語検討委員会は,翻訳版で活用していた看護診断を踏まえ,わが国の保健医療福祉体制に適合し,かつ看護実践につながる日本版看護診断の開発を推進してきた。そこで,今回は未来型デジタル健康活躍社会の到来と日本版看護診断について考え,今後どのような研究が求められ,かつ可能であるかを検討してみようと思う。

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

