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緩和ケア Vol.29 6月増刊号

【特集】どこでもやっているわけではない治療ー先進・先端治療から補完代替医療まで

緩和ケア Vol.29 6月増刊号
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青海社

電子版ISBN

電子版発売日 2023年3月13日

ページ数 170

判型 B5

印刷版ISSN 1349-7138

印刷版発行年月 2019年6月

書籍・雑誌概要

【特集】どこでもやっているわけではない治療ー先進・先端治療から補完代替医療まで
 情報や価値観の多様化している今日、がん治療の臨床において、患者・家族からしばしば「〇〇はできませんか?」と質問されることが増えてきた。〇〇には、「新しい技術を使った治療(いまならちょうどゲノム医療のまっさかりである)」や、あるいは、「そこでしかやってない治療、他の施設ではやっていない治療」が入ることが多い。
 さて、臨床家として、質問にどう対応するのがいいのだろうか。この課題の土台となることを目的として企画されたのが本特集である。特集の意図は、〇〇を手放しで称賛したり、否定したり、是非を判断することではない。「〇〇はどうなんでしょう?」と思っている患者と家族の立場になって考えるには、まず、〇〇(または、〇〇を実施している施設の考え方)についてそれなりに知っていなければ、患者・家族をサポートすることができないと筆者は考える。
 本特集を組むことには、編集委員のなかでも賛否の意見があったし、また、執筆の依頼をしている間にも賛否の(どちらかといえば否が多かったが)意見をいただいた。筆者は、〇〇がいいか、悪いか、という視点ではなく、「〇〇はどうなのか」と昼も夜も気になってねむれない患者・家族をサポートするために、〇〇のこと、〇〇を実施している施設の考え方をすこしでも知りたいと思う。
そんな願いをこめて、本書が、「どこでもやっているわけでもない治療」を幅広く知るきっかけとなり、是非の彼岸をこえて患者・患者の助けになることを願いたい。

目次

第Ⅰ部 先進・先端治療から補完代替医療までの全体像
進行がん患者の「どこでもやっているわけではない治療」の希望
森田達也・鈴木 梢 002

第Ⅱ部 おもに医療機関で受けられる非標準治療
Ⅱ-1 医療機関で受けられる非標準治療 西 智弘 008
Ⅱ-2 重粒子線治療/陽子線治療 和田 仁 018
Ⅱ-3 ゲノム医療/プレシジョンメディシン 砂川 優・中島貴子 022
Ⅱ-4 サイバーナイフ 宮崎紳一郎 030
Ⅱ-5 腹膜播種に対する包括的治療 米村 豊 036
Ⅱ-6 丸山ワクチン:その概要と作用機序 高橋秀実 042
Ⅱ-7 ニボルマブ・イピリムマブ+免疫療法 阿部吉伸 048
Ⅱ-8 個々の適量による化学療法/がん休眠療法 高橋 豊 054
Ⅱ-9 未承認薬を含めた抗がん剤治療 今村貴樹 058
Ⅱ-10 血管内治療 堀 信一 062
Ⅱ-11 ゲルソン療法 星野仁彦 066
Ⅱ-12 高濃度ビタミンC点滴療法 松村浩道 074

第Ⅲ部 補完代替医療
Ⅲ-1 補完代替医療について 大野 智 078
Ⅲ-2 医療用漢方製剤
がん支持療法における役割 元雄良治 085
Ⅲ-3 がん漢方医療
保険外診療による統合医療的側面からの実践 福田一典 088
Ⅲ-4 がん統合医療 織田 聡 092
Ⅲ-5 セラピューティック・タッチ 大西和子 098
Ⅲ-6 鍼灸 小内 愛,他 103
Ⅲ-7 ヨガ 岡 孝和 106
Ⅲ-8 運動療法 大野 綾 110
Ⅲ-9 作業療法―多発性骨髄腫の再発するなかで自宅退院となった症例から 米山太朗・生田宗博 116
Ⅲ-10 緩和ケアの音楽療法の専門性について―患者と家族の言葉にならない想いを受け止め,チームケアにつなげていく 新倉晶子 122
Ⅲ-11 アロマセラピー/アロママッサージ 前澤美代子 128
Ⅲ-12 マインドフルネス―緩和ケアにおける位置づけ 阿部晃子・藤澤大介 132
Ⅲ-13 ドッグセラピー 家田秀明 136
Ⅲ-14 健康食品 大野 智 141

第Ⅳ部 コメンタリー
「○○医療ってどうですか?」と聞かれて,患者・家族と相談できるようになるために
Ⅳ-1 緩和ケア医の立場から 新城拓也 152
Ⅳ-2 緩和ケア外来・在宅緩和ケア医の立場から 萬田緑平 157
Ⅳ-3 看護師の立場から 海津未希子 162
Ⅳ-4 心理士の立場から 栗原幸江 166

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