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≪臨床思考を踏まえる理学療法プラクティス≫
ベッドサイド理学療法の基本技術・技能
筆頭著者 斉藤 秀之 (常任編集)
文光堂
電子版ISBN
電子版発売日 2022年2月28日
ページ数 208
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-8306-4396-5
印刷版発行年月 2013年5月
書籍・雑誌概要
PARTⅠでは診療記録,ベッドサイドの理学療法評価で特に大切なこと,バイタルサイン,意識障害,運動麻痺・機能,呼吸機能,リスク管理,関節可動域運動,筋力維持・強化運動,座位耐性練習,呼吸循環管理,物理療法について論じ,ベッドサイド理学療法の基本技術・技能を再確認する.PARTⅡではICU・SCU・一般病棟での理学療法の基本となる技術・技能を図解し,一般的な評価ツールやエビデンスおよび運営にも触れている.
目次
PartⅠ コモンな基本技術・技能をレビューする
1 診療記録を素早く,ポイントをおさえて読み,評価および治療計画を立案する─診療記録の見方とその解釈のしかた─
診療記録を見る前に!
必要な情報は推移する
患者の人生歴を想像しよう
必要な情報とは? 具体的なイメージが大事!
診断名がすべてではない!
薬を知ることが転倒予防の第一歩!
知り得た情報をまとめて評価や治療の推論を展開する
診療記録は100%ではない!
2 ベッドサイドでの理学療法評価で何が特に大切か?
痛み刺激を正確に行うことが意識レベル評価のカギ
呼吸状態をどう評価するか?
循環状態をどう評価するか?
全身観察の重要性と血液検査結果との関連
離床時は評価を同時進行することでリスク管理を
3 バイタルサインの重要性
基本的事項の整理
症例検討
おわりに
ミニレクチャー 皮膚管理も忘れずに
4 意識障害は見分けられるか?
「意識」ってなに?
意識はどのようにして維持される?
意識障害ってどんな状態?
意識障害の原因
意識障害患者の評価で重要なのは?
理学療法中に偶発的に起こり得る意識障害
5 運動麻痺・機能の評価のポイント
運動麻痺と機能,どう関連?
評価する前に確認しておくことは?
臥位期の運動麻痺・機能評価,何をみる?
随意性評価の捉え方
体幹機能を臥位でみる
運動機能は非麻痺域も含めて確認
座位獲得期の運動麻痺・機能評価
座位耐性を初めにみる
座位で麻痺評価
座位を課題とした機能評価:静的座位と座位バランス
立位可能期の運動麻痺・機能評価のポイント
立位の麻痺の評価
立位機能のみかた=歩行の前段階
6 ベッドサイドでできる呼吸機能の評価
臥床期・座位獲得期・立位可能期共通の評価
臥床期の評価
座位獲得期の評価
立位可能期の評価
ミニレクチャー 低栄養は機能予後の阻害因子
7 リスク管理は大変だから冷静に
ベッドサイドでの理学療法の流れ
ベッドサイドでの理学療法の各ポイント
いつベッドサイドに行くのか?
こんなこともある
理学療法士への期待
8 たかが,されどの関節可動域運動
「たかが,されどの関節可動域運動」とは?
ROM運動を始める前に!
ROM運動を効果的に進めるためには?
ROM運動は,どの程度行えば良いのか?
ROM制限に進展させないための「ポジショニング」の視点
9 工夫次第の筋力維持・強化運動
ほとんどの対象者が筋力増強を必要とする!
筋力低下の原因(疾患)は?
安静臥床は必要だが…
筋力増強の原則と基本的な方法は
筋力増強のプログラムをどう変化させるか?
具体的な方法
ミニレクチャー 排菌しているのは医師と理学療法士?
座位耐性練習は回復期への架け橋
各疾患や病態の特性を理解する!
脳卒中の病態を理解する!
心疾患の病態を理解する!
廃用症候群がもたらす身体反応の変化を理解する!
実際に座位耐性練習を実施してみる! ケース1:脳卒中(左中大脳動脈領域の脳塞栓症)
実際に座位耐性練習を実施してみる! ケース2:心疾患患者
呼吸循環管理は重要だけど振り回されないように
まずは基本的な病態を把握する
疾患を見るな! 個人を診ろ!
日々進行する廃用症候群に立ち向かう
チームアプローチすることの意味
物理療法の有効性も考えよう
物理療法
物理療法を有効に使うために
ベッドサイド理学療法で物理療法?
ベッドサイド理学療法での物理療法の使用の実際
ミニレクチャー 急性期ベッドサイド理学療法の質とアウトカム
PartII ベッドサイドの理学療法の実践─基本的技術・技能で要点を解明する
1.ケアユニットでの理学療法
1 ICU
ICUにおけるリハビリテーションとは
“鼻がきく”理学療法士を目指す!?
ベッドサイドに行く前にすべきこと
重症度を知る!
少量頻回の理学療法が基本
忘れないで! 感染対策!
ポジショニングの工夫
2 SCU
SCUとは
急性期脳卒中診療の流れを理解する
SCUにおける理学療法の実際
ミニレクチャー チーム医療も臨機応変
ミニレクチャー 時差出勤も知恵次第
ミニレクチャー モニター機器の昨今
2.運動障害に対する一般病棟での理学療法
1 成人脳卒中
歩行訓練開始には,クリアしなければならない条件がある!
歩行訓練はベッドサイドから始まっている!
早期からの長座位訓練導入が,座位保持自立や座位バランス向上への近道!
介助歩行訓練に向けた立位訓練の患側下肢立脚相・遊脚相の反復練習は必須!
介助歩行訓練は後方骨盤介助で行うべし!
痙性の出現・亢進と分離運動の低下は表裏一体!
脳卒中治療ガイドライン2009の理解・実践が大切!
早期からの集中的介入とチーム担当性が運営の鍵
2 四肢骨折と関節症
骨折のポイントを整理しよう
関節症のポイントを整理しよう
ベッドサイド理学療法のポイントを整理しよう
ミニレクチャー 固定は基本
ミニレクチャー 代償動作を見逃さずに
3.心肺障害に対する一般病棟での理学療法
1 心機能障害
具合が悪くなっていませんか?「フィジカルアセスメントの話」
理学療法士に求められていることとは?
病態理解へのポイント
患者と話そう
2 呼吸器障害
理学療法評価の技能・技術
理学療法介入の技術・技能
他職種との連携
ミニレクチャー フットケアも忘れずに
ミニレクチャー 告知の考え方
索引